執筆:ハロミラボ編集チーム
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一口に展望台といっても、東京スカイツリーや東京タワーといった多くの人が訪れるスポットもあれば、地球の丸く見える丘展望館(千葉)やさっぽろ羊ヶ丘展望台(北海道)など観光名所として人気のスポット、あるいはさらに小規模の展望台まで、さまざまな施設があります。
展望台の運営では、チケットカウンターでのチケットの販売・引換業務や展望台での案内などに多くのスタッフが必要です。にもかかわらず、地方の施設などでは、人手不足が深刻化。
老若男女、国籍問わず観光客が訪れるスポットでは、周辺の地理案内なども求められることが多く、安易に外国人を雇用するわけにもいかないようです。
展望施設の入場者管理は意外にアナログのまま。券売機を導入せず、手作業でチケットを販売している施設も少なくありません。
入場者数の管理も手作業で、施設で直接販売するチケットと、公式サイトやアソビューなどのWebサイトで販売されたチケットそれぞれを、手作業で照合しているところも多いようです。
もぎった半券に記載されている整理番号をそれぞれの管理画面に入力している場合は、販売チャネルごとに集計した後一つのシステムで統合しなくてはならず、何重にも手間がかかっているケースもあるのではないでしょうか。
ダイレクトインとは、スマートフォンでQRコードを表示させるだけで使えるチケットのことです。オフィシャルサイトやWebサイトでチケットを購入すると、来館者はチケットブースに並ばなくても、認証機にスマホをかざすだけで施設に入場することが可能です。
大阪のあべのハルカスにある「ハルカス300(展望台)」では導入されているようですが、まだ導入できていない施設がほとんどで、小中規模の展望台に至っては「それは大規模だからできること」と思っているケースもあるのでは。
このあとご紹介しますが、小中規模でも安価に取り入れられるソリューションがありますので、ユーザーの来館機会を逃さないためにも、ぜひ取り入れることをおすすめします。
アナログな管理しかできていない施設では、来館者データの分析ができていないため、季節需要や年齢分布、繁忙時間帯の確認などが担当者の体感頼みになっています。
経験豊富な担当者であれば、その体感に大きくズレはないようですが、集客のためのイベントや企画を考える際には、やはりデータが不可欠。
時期ごとにどんなお客様が来館するか、どこへ向けて割引券を配布すると効果的なのか、どんなイベントを企画すれば反応が良いのか…自施設の強みやターゲット、課題設定を明確に行って初めて、効果的な施策を打ち出すことが可能です。
施設を安定して運営するためには、リピーターの確保が大切です。
そしてリピーターを確保するためには、施設がいつも同じ状態では飽きられてしまうため、お客さまが感動し、「また行きたい」と思ってもらえるような工夫をしなくてはなりません。
展望施設で特徴的なのは、季節や時間で景色の見え方が違うこと。このため、どんな季節・どんな時間にどういった景色が楽しめるのか、積極的にアピールすることが必要です。
また、テナントの入れ替えやイベントの開催などを定期的に行ってリピーターを呼び込んでいる施設もあるようです。
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東京タワーでは、「東京タワー景観案内アプリ」とデジタルサイネージが連動し、情報提供するサービスを提供しています。
「景観案内アプリ」がインストールされたスマートフォンをデジタルサイネージに近づけけることで、スロットが回転・停止。
表示された3桁の数字をスマートフォンに入力することで、お正月、バレンタインといった季節イベントにちなんだ期間限定のデジタルコンテンツをプレゼントすることができます。
「大展望台でのひとときを、より楽しめるように」と提供されているサービスです。
参照元:IoT https://iotnews.jp/archives/11444
サンシャイン60展望台は施設リニューアルを行った結果、以前と比較して来場者が約4倍になるという成功を遂げました。入場ゲートシステムと電子チケットシステムを導入することで、運営体制を変えて対応スタッフを大幅に増員することなく受付業務をスムーズに運用しています。
紙のチケットを印刷するためのコストが削減されたり、チケット売上の締め作業といった作業の業務負担も軽減されたりしたそうです。受付・入場業務が効率化されているだけでなく各種マネジメント業務やランニングコストについてもメリットを得られたことは見逃せません。
参照元:アソビュー株式会社 https://www.asoview.co.jp/case/articles/F8H1QkLa
国内外から様々な観光客や来場客が訪れる東京スカイツリーでは、幅広いニーズへ対応できるようマルチ決済対応自動券売機システム「マル券くん」を導入。さまざまなエリアで取引やサービスの対応を強化しています。また、施設のチケット販売システムを連携できるWeb API接続プラットフォーム「チケットHUB」を併用。東京スカイツリーだけでなくその他の観光スポットや観光施設ともネットワークを構築しながら、各種メリットを共有することに成功しています。
参照元:株式会社グッドフェローズ https://goodf.co.jp/blog/case-study/1510
チケット販売や取り扱いまわりの業務をデジタル化することが大事。それにより、先ほど紹介した課題がどのように解決できるかを以下にまとめました。
具体的に、どんなBefore・Afterになるのかを、展望台における主要業務別にご紹介します。
解説に活用したシステムは、「Smart Helloチケット」。このシステムを選択した理由は以下です。
では、実際に「Smart Helloチケット」の機能を使ったBefore・Afterを見ていきましょう。
発券がアナログだと、当然チケットを販売する人員が最低でも一人は必要です。
時給換算すると、最低賃金の場合でも月間20万4720円〜25万7280円(1日8時間×30日×一人で計算)がかかります。
また、当日窓口でのみ販売しているという施設は、集客機会を逃していると思って間違いありません。 このコロナ禍で事前にチケットを購入したというお客様も増えており、そのニーズに応えるように最近では展望台の前売り券を販売するWebサイトも多く、“事前に買えない”だけで、来場者の選択肢から外れてしまうことも考えられるからです。
上記2点を可能にすれば、購入者の分析が可能になるとともに、発券業務における大幅な省人化・効率化が可能になります。
「Smart Helloチケット」では、簡単に自社でのチケット販売サイトを作ることができて、クレカ決済も可能。「性別」「郵便番号」など、取得する情報を設定することで、マーケティングに活用することも。
多言語対応やプレイガイド連携機能もあるので、プレイガイド売上の一元管理によって、売上集計作業の手間が軽減されます。
販売したチケットをもぎりが確認し、お客様を通す業務はどんな施設にも必須。小さい施設では窓口の販売と同じ人がやっていることもあるはずですが、人員が必要なことにはかわりがありません。
ここを人間に任せてしまうと、お客様の属性分析をしてイベントやマーケティングに生かしたいというときに、お客様のよく来る時間帯・年齢層・性別などのデータを人力で集計しなければいけなくなり、大きな手間が発生します。
ゲートがわりのスタンドにタブレットなどの端末をセットし、お客様が窓口や事前にWebで購入したチケットを読み込ませることで、来場者自身でのセルフ着券が可能になり、もぎりの必要性がなくなります。
「Smart Helloチケット」の場合、なんらかの理由によってシステム障害が起こっても、オフラインでも動作可能になっています。
着券をシステム化することでお客様を時間帯・月別・曜日別などで分析しやすくもなります。
この2点が、顧客管理でスタッフの手間がかかる業務ではないでしょうか。
年間パスポートは、規約の説明・手続き・顔写真の撮影など、対応コストがかさむのが難点。
そして未だアナログな台帳を活用している展望台も多いであろう団体予約。エージェントごとに売掛金を計算したり、請求日の抽出、直前での人数変更があったりと、ひとつの予約でもいくつかの手間が蓄積されていきます。
年間パスポート登録を来場者自身がタブレット端末で行えるようになっているので、対応コストの削減が実現。また電子サインや控えのメール送信によるペーパーレス運用も可能になります。
「Smart Helloチケット」では、団体予約の管理が容易。エージェント別のチケット登録にも対応しているので、請求タイミングに合わせて売掛金額を自動で集計することも可能。
発券や着券が人力だと、来場時間・来場者属性などの集計が困難になるとともに、データ化する手間もかかります。
小中規模展望台の場合、集計を行う人員の確保も難しいのではないでしょうか。結果、来場者の分析が疎かになり、リピーター確保のためのイベントや施策が後手に回ることになってしまいます。
今まで紹介した「Web販売」「発券」「着券」の機能などによって、蓄積されたデータをもとに絞り込みたい情報で帳票が作成できます。
絞り込みたい情報を選んでいくだけでできるので、専門知識は必要ありません。
小中規模の集客施設運営をトータルサポートするためだけに作られた「Smart Helloチケット」。
Webチケット、団体予約、POS販売管理が簡単な操作で可能になります。
Point01
施設独自のWebチケット販売サイトが簡単に作成可能。
セルフ発券・着券機能で、窓口やもぎり業務の削減や無人化が実現できます。
Point02
クラウド版のため、拡張性が高く、業界ニーズに合わせたその時々の拡張機能が使用できます。
チケットの発券やPOS機能、着券機能はオフラインでも動作可能なので、システム障害の際も安心。
Point03
初期費用はどんな施設でも0円。月額費用は3万3千円・6万6千円・11万円(すべて税込)と、使える機能によって3段階を用意。小中規模施設であれば、下2つの金額のプランで十分で、バイトを雇うよりもコスパが◎。
※これ以上の規模の施設の方はお問い合わせください
スポーツクラブ運営管理や、公務支援など、さまざまな業界で効率化を目的としたシステムを開発。
会員制施設をトータルサポートする「Smart Hello」は1,100以上の施設(※)に導入されています。
そのノウハウを取り入れた、アミューズメント施設専門の「Smart Hello チケット」を展開中。
参照元:Smart Hello https://www.systemd.co.jp/smart_hello
ここまで解説してきて、データ分析は「Web販売」「発券」「着券」などをDX化してから得られる副産物であることがわかりました。
すでにチケット販売サイトなどを活用している展望台もあると思いますが、それに加えて自社でもチケット販売できる体制を構築することはプラス。ユーザーにとっては、多くのチャネルがあるにこしたことはないからです。
小中規模展望台だからこそ、DX化にも大きなシステム構築を必要とせず、しかも人件費や効率化に大きなインパクトを与えられます。
ぜひ、DX化を検討してください。
公教育、ウェルネスなど、多彩な業界でのソフトウェア開発によって、その業界で働く人々・施設の効率化を支援する株式会社システム ディが、アミューズメント施設運営課題解決方法を提示。それを、コンテンツマーケティングを展開するZenkenハロミラボ編集チームがわかりやすく解説していきます。